栄養で目の健康を考える
これは、いつまでもしっかりと見える目を作る具体的な方法です。
「栄養で目が良くなる」というと、そんなバカなと思うかもしれません。しかしそれは、古い栄養学しか知らない人ということになります。
1958年に分子生物学が成立し、人間の体が物質分子の集合体であり、物理法則に従った存在であることを明らかにしました。 その分子一つひとつの材料となるのが、一日の食事で摂取される栄養素です。
この仕組みはもちろん目も例外ではありません。栄養学というと体の健康をイメージしがちですが、栄養のバランスが崩れるとうまく機能しなくなるのは目も同じなのです。
栄養不足のために働きが悪くなっている細胞に分子栄養学が教える栄養素を摂ることによって、 その機能を高めることができます。つまり目の機能は細胞が生きていれば栄養で甦り、活性化するのです。
目の病気の80%は栄養障害!
オゾン層が壊れて紫外線が多くなっています。 この紫外線を受けるのが「目」です。 眼球の奥にある網膜細胞は、紫外線を受けると酸化し、 さらに老化して網膜剥離などに進行してきます。
しかし、目にはこれ等を守るシステムが備わっています。 細胞は不飽和脂肪酸といって、酸化しやすい性質です。
とくに目に多いのが、カロチノイド系の抗酸化物質で、 本来この物質は、毎日の食事から摂れる栄養素で目の黄班部に多く含まれ、 目全体の酸化を防ぐ役割をしています。
しかし食生活の好き嫌いや偏食しがちな人、 さらに加齢による補給の現象によって、 この抗酸化物質の体内在庫量が不足し、 これが続くと紫外線からの対応も無理となってきます。ここから目の病気が発生してくるのです。
細胞の老化
加齢性黄班変性症(AMD) という目の病気が増えています。 加齢性というから、網膜細胞の老化現象に他なりません。
その原因の一つが抗酸化物質不足によるもので、 細胞を構成する、タン白質、リン脂質の不足からくるのでです。こういう状況下では新生血管の発生の要因となってきます。
老化して死滅した細胞の再生はできませんが、細胞が生きていれば、 抗酸化物質によって老化をくいとめ、 さらにリン脂質やたん白質、ビタミン、ミネラルによって細胞を修理し活性させることは可能となり、
現状維持、うまくいけば病状の回復を期待できるわけです。
ビタミンCで白内障が改善!
最近目の調子が悪いので眼科にいくと、ビタミンCをくれます。 それは眼球は、ビタミンCを高濃度に含む器官ということが分かったからです。
目の病気になったら、とにかくビタミンを多く摂ることが必要です。 健康な成人の場合でも1日2グラムのビタミンCを摂ること、さらに目の病気になったら1日 5グラムを1日数回に分けて摂ることが理想的です。
これで 白内障を改善 した人もいるくらいなので間違いはありません。むろん、その他の目の病状の人にもいえることです。
ビタミン不足は、目の機能を維持するために最低限必要な物質と考えられています。
栄養で目の健康を考える
例えば、黄班変性症になった人が栄養素の補給で1〜2ヶ月で改善効果のある人がいる場合と、1〜2年摂っても改善されない人がいます。
これはその人の栄養状態、症状の進行状態、 あるいは手遅れになってしまった人では差が出てきます。これを個人差といいます。
たとえ病状が悪化して手遅れになったとしても、病状の進行をくい止めることは可能であるので、あきらめてはいけません。栄養素を摂るのを止めることは、視力を放棄することになるのです。
4種の神器
では、目の健康管にはどんなものが良いのか?大きく分けて、
■ 良質のタンパク
■ 高ビタミン・微量ミネラル
■ リン脂質
■ 抗酸化物質
今、目に異常な症状がある人は、上記4種の栄養素の不足によるものが多いとされています。最悪、手術という状況になったら、その前後は4種をかかさないことです。
食品名 |
プロテイン
スコーア |
必要量
(g) |
卵 |
100 |
79 |
サンマ |
96 |
52 |
イワシ |
91 |
63 |
マトン |
90 |
68 |
豚 肉 |
90 |
83 |
カジキ |
89 |
48 |
ア ジ |
89 |
56 |
鳥 肉 |
87 |
55 |
イ カ |
86 |
68 |
そ ば |
85 |
357 |
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食品名 |
プロテイン
スコーア |
必要量
(g) |
ロースハム |
84 |
64 |
チーズ |
83 |
48 |
牛 肉 |
80 |
65 |
牛 乳 |
74 |
466 |
オートミール |
74 |
100 |
エ ビ |
73 |
86 |
米 飯 |
73 |
652 |
カ ニ |
72 |
69 |
タ コ |
72 |
95 |
すじこ |
66 |
61 |
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プロテインスコーア ・・・・・
必 要 量 ・・・・・・・・・・・・ |
食品に含まれるタンパクの「良質度」
良質タンパク10gの摂取に必要な食品量 |
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