加齢黄斑変性症の症状とは?
もともとアメリカで一番多い眼病で、失明率No.1となっていました。
日本では糖尿病患者が多いため、白内障が一番の失明原因でしたが、食生活や生活環境の欧米化により、日本でも急増、失明率も高くなってきました。
黄斑変性症の症状は、ものがゆがんで見えたり、見ているものの中心部がぼやけていて見えない、小さく見えることもあります。
両目で見ると分かり難いので、必ず片目ずつ確かめます。黄斑変性症がさらに進行すると、視力は低下 してきます。
|
|
|
|
【 正常な見え方 】 |
【 黄斑変性症の見え方 】 |
視界のゆがみ
視力が下がる
視野の中心部が見えにくくなる
周囲は普通に見えるが見ようとするものが見えない |
【ここで簡単に黄斑変性症のチェックをしてみてください】
読書をする距離で、片方の目だけで中心の点を見る。
(老眼鏡を使ってもいい)
1.すべての線がまっすぐ見えるか
2.ゆがんだり、ぼやけて見えないか
3.格子の一部が欠けて見えないか |
いかがでしたか?左右それぞれの目に、1〜3のうち「いいえ」と答える事項が1つでもあれば、専門医の診療を受けてください。
加齢黄斑変性症が中高年に急増中
加齢以外にも、若くして発症する人や、外傷などにより発症する人もいますが、基本的なメカニズムは同じで、新生血管が漏れたり破れたりして網膜色素細胞の機能を破壊します。
黄斑変性症になり、この出血を繰り返していると、視力は大幅に下がり、放置しておけば失明する ことがあります。
そのため、おかしいと思ったらすぐに診察することが重要です。
黄斑変性症は、50才を過ぎたころから始まり、60〜70才代がもっとも多く見られる眼病です。普段病気をしたことがなく、視力も良かったのに突然発病したという人が多いようです。
この「黄斑変性症」は、目の老化現象といえます。アメリカでは黄斑変性症が失明原因第一位となっていましたが、政府あげての対策が功を奏して、以前に比べると改善にメドがついています。
不思議に、男性が発症することが多く、女性の発症例の約2倍といいます。
AMD年代別発症率
(1989年厚生省調べ)
黄斑変性症(おうはんへんせいしょう)とは?
目の網膜の中心部には、直径2ミリの「黄斑部」があります。この部分が老化により機能低下して黄斑変性症が起こります。
これには、「萎縮型」 と 「滲出型」の2種類があります。
滲出型は、栄養を運ぶ「網膜色素上皮細胞」という部分が老化することで、「新生血管」(次項目参照) ができます。
この新生血管は、漏れたり破れたりして網膜色素細胞の機能を壊し、視力が大幅に下がります。
この状態を放置しておけば失明することもあります。
○ 乾燥型加齢黄斑変性症
高齢者に多く見られる症状で、視力低下によって「黄斑部網膜」が変色する症状。
加齢による「動脈硬化」が原因で、血流の低下が関与しています。 |
2.黄斑変性症の原因、「新生血管」とは? >>
|