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近視、遠視、乱視、その手術方法などのよくある質問


質問 近視は治りますか?


回答

近視とは、水晶体が自然な状態のとき、遠くからきた平行光線が網膜の前方で像を結んでしまう状態をいいます。つまり、遠くにある物体や景色がぼやけて見える状態です。

近視そのものを直すことは基本的にはできません。通常は眼鏡やコンタクトレンズ(凹レンズ)を使用して網膜上に像のピントを合わせるようにします。

また最近は近視に対する手術療法としてエキシマレーザーを使った屈折強制手術、いわゆるレーシック(LASIK)が行われるようになっています。この手術を行うと、近視を矯正することができます。



質問 仮性近視と近視はどう違うのですか?

回答 近視になって数ヶ月以内の初期には、回復訓練や点眼で治ることがあり、このような状態を仮性近視といいます。つまり毛様体筋の緊張から、水晶体が厚くなったままの状態が続き、近視になるわけです。

こうした場合は、訓練によって元の状態に戻ることは可能です。しかし、眼科学会では仮性近視という病態を認めていないのが現状です。


質問 近視の回復訓練で本当に近視が治りますか?

回答 本当の近視になった場合、訓練によって治るということはない、というのが定説です。しかし、初期の近視では、視線の移動訓練や点眼などで治る場合があります。

現代人は近くばかりを見る生活で、視点の移動も少ないため、こうした訓練や栄養補給は有効な場合があります。また、毛様体の緊張をほぐすつぼに鍼を打つ鍼治療で効果があがった例もあるようです。


質問 遠視とはどういうものですか?

回答 遠視とは、近視とは逆に、自然な状態のときに遠くからきた平行光線が、網膜より後ろのほうで像を結んでしまう状態をいいます。目の奥行き、いわゆる眼軸長が短くて起こる場合が多いといわれます。

この場合、遠くにある物体はぼやけて見えますが、眼には調節力があるので、水晶体の厚みを変えることにより網膜上にピントを合わせてよく見える状態になります。しかし、近くにあるものはさらに調節力が必要なので、眼の衰えとともに老視(老眼)になりやすくなります

近視とは逆に、凸レンズを使った眼鏡やコンタクトレンズで矯正することになります。軽度の遠視の場合は、調節力があるのでカバーができ、近視よりは遠くがよく見えるといわれます。


質問 乱視と近視はどう違うのですか?

回答 乱視とは、眼の屈折力が縦と横で違う場合をいいます。正常な角膜は、縦方向も横方向も同じ長さでカーブしていますが、乱視の場合はこの縦と横のカーブが均等でないために、縦横で屈折力が異なり、網膜にはっきりした像を結ぶことができないのです。

乱視の矯正には、縦と横で度数が異なるいびつなレンズを使います。あまり乱視が強い場合は、ものがゆがんで見えたり、頭が痛くなる場合があるので、こうしたときはハードコンタクトレンズを使用することになります。
また、近視と乱視が混在している場合があり、これを近視性乱視といいます。遠視と混在している場合は遠視性乱視といいます。


質問 近視の手術とはどんなものですか?

回答 最近では、エキシマレーザーを使ったレーシック(LASIK)と呼ばれる手術が行われています。これは、カンナのような器具で角膜の表面を薄く切り取り、フラップというふたを作ります。

そして、フラップの内側にエキシマレーザーを照射して、角膜の屈折率を矯正したあとにフラップを戻します。こうすると、外見上はほとんど変化がなく眼の屈折率が改善されるので、近視が治ります。

レーシックの手術は、数パーセントの割合で希望どおりの視力が回復しないケースもありました。しかし、最新式の装置の使用により、ほぼ改善されたといわれます。

この手術は保険の適用外なので、両目で40万円から70万円の費用がかかります。


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