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白内障とはどんな病気ですか?
白内障は「しろそこひ」ともいわれ、人間の眼でレンズの役目をする水晶体が濁ってくる病気です。高齢者に多い病気ですが、最近は
30〜40代
でも見られます。
【 正常な見え方 】
【 白内障の症状 】
最初は視界がかすむ、目の前がちらちらする、ものが二重、三重に見えるなどの症状があります。
水晶体の組織がほとんど光を感じなくなるほど白濁することもあります。
水晶体は一度濁ってしまうと、健常な状態に戻ることはありません。
まずは内服薬で進行を止め、その後手術で対応します。
原因は何ですか?
詳細な原因は判明していませんが、加齢に伴うことが主な要因ではないかと言われています。
具体的には、有害な活性酸素によって水晶体の組織が酸化され、その結果白濁してきます。
たんぱく質を酸化させる一番の原因は、光に混じっている紫外線です。
しかし、このほかにも糖尿病白内障、アトピー性白内障など、他の病気により起こる場合、そして生まれつきの体質もあります。
白内障は治りますか?
濁りは薬では取れません。その意味では、点眼や内服では完治することはありません。そのため、手術で対応することになります。
まずは濁った水晶体を取り除き、代替として眼の中に人工の水晶体を挿入します。
どのような方法で手術するのですか?
まず、水晶体の袋の部分(これを嚢といいます)のうち、袋前部の真ん中部分を円形に取り去ります。
そして
超音波
で濁った部分を砕き、その後吸引します。これにより水晶体の袋だけの状態にします。
このあと、袋の中に
人工のレンズ(眼内レンズ)
を入れます。
眼内レンズとは何ですか?
眼内レンズは、円形のレンズから伸びたつるの部分で構成されていますす。レンズの寸法は下図の通りです。
手術後、視力は回復しますか?
人工の眼内レンズはピントを調整することができないため、ある一定の場所に焦点距離が固定されます。
例えば、近くにピントを合わせた場合、手元の新聞はよく見えますが、遠くの風景などはぼやけた状態です。それは逆にも言えます。
この問題を解決するため、遠近両用の眼内レンズも使用されるようになってきましたが、あまり一般的に利用されてはいません。
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